総重量200トン⁉「石の寺」正法寺の魅力に迫る 〜京都大原野に佇む巨岩の庭園〜

大原野・正法寺

禅くん
京都市の西の玄関口、大原野にある正法寺は、巨岩が点在する庭園「石の寺」として名高い真言宗の古刹です。
京くん
平安京遷都前から広がる自然豊かな地で、歴史的建造物や桜の名所として知られています!

正法寺とは?

奈良時代の754年、鑑真和尚の高弟である智威大徳が修行の地とした春日禅房に起源を持ちます。延暦時代に最澄によって大原寺として寺院化され、弘仁時代に弘法大師空海が訪れて本尊の三面千手観音を彫ったと伝えられています。応仁の乱で焼失しましたが、江戸時代に桂昌院の帰依を受けて正法寺として再興されました。

基本情報

名称正法寺(しょうぼうじ)
営業時間9:00~17:00(受付終了16:30)
入場料300円
駐車場なし
所在地〒610-1153 京都府京都市西京区大原野南春日町1102
TEL075-331-0105
公式サイトhttp://www.kyoto-shoboji.com/
大原野・正法寺

特徴・見どころ

  • 全国から集められた総重量200トンにも及ぶ巨石が点在する「石の寺」
  • 動物や鳥の形をした石を配したユニークな「鳥獣の石庭」
  • 鎌倉時代の国指定重要文化財「三面千手観音立像」

本堂前庭園

本堂前に広がる枯山水庭園は、白砂の上に見事な巨石が配置され、自然の美しさを映し出しています。静寂に包まれた空間で、石が織りなす風景をゆっくりと鑑賞できます。

正法寺の桜
庭園

宝生殿

客殿である宝生殿には、江戸時代に作られたユニークな「走り大黒天」が安置されています。右足を前に踏み出して、まさに走り出すような躍動的な姿が特徴的です。また、庭園「宝生苑」は池泉鑑賞式と枯山水の両方を併せ持ち、遠くに東山連峰をのぞむ風光明媚な景色を楽しめます。こちらの庭には、15種類もの動物の形に似ている「鳥獣の石庭」があります。うさぎや亀、ペンギンなど、遊び心あふれる石組みが楽しめます。

十三重石塔

書院「室生殿」の前にそびえる十三重石塔は、京都洛西観音霊場のそれぞれの札所の本尊を模した33体の観音像を祀っています。また、境内に点在する巨石は、それぞれの場所にふさわしい名前が付けられており、その存在感に圧倒されます。

大原野・正法寺
正法寺の紅葉
大原野・正法寺
正法寺の桜

イベント情報

正法寺の年中行事一覧

日程行事解説
除夜〜1月1日初護摩祈願厳修甘酒接待、初詣
2月3日節分厄除開運祈願祭小豆がゆ、笹酒接待
3月彼岸中日春季彼岸法要
4月上旬花まつり琴演奏
5月下旬四国88ヵ所霊場巡拝
8月盆過ぎ土曜盆せがき・千燈供養
9月彼岸中日秋季彼岸法要
11月中旬紅葉まつり琴演奏
毎月8日不動護摩供養修行
毎月21日弘法大師おつとめ

アクセス方法

  • 阪急京都線「東向日」から阪急バス約20分、「南春日町」バス停下車徒歩8分
  • 阪急京都線「桂」西口から京都市営バス約20分、「南春日町」バス停下車徒歩8分

まとめ

大原野の静寂に佇む正法寺は、巨石の魅力に溢れたユニークなお寺です。動物の形をした石庭、鎌倉時代の貴重な仏像、歴史的建造物など、見どころが満載。春には枝垂れ桜も美しく、一年を通して楽しめます。京都市の喧噪から離れて、歴史と自然の調和に身を委ねてみてはいかがでしょうか。