十輪寺を巡る旅ガイド:在原業平の足跡、平安のロマンスと自然の美をたどる

十輪寺

禅くん
京都西京区にある十輪寺は、平安時代の歌人・在原業平ゆかりの寺院です。
京くん
風流な美学と雅びな建造物が融合したこの場所は、
平安時代の趣が感じられる観光名所となっています。

十輪寺とは?

850年(嘉祥3)に創建された十輪寺は、文徳天皇の染殿皇后の安産祈願のため、伝教大師が制作した延命地蔵を安置したことが始まりとされています。平安時代後期には在原業平が晩年を過ごし、藤原高子への思いを塩焼きで表現したと伝えられています。

基本情報

名称十輪寺(じゅうりんじ)
ご利益縁結び、子授け、安産、厄除け・開運、延命
営業時間9:00~17:00
入場料400円
駐車場あり(無料)
所在地〒610-1133 京都府京都市西京区大原野小塩町481
TEL075-331-0154

特徴・見どころ

  • 平安時代の歌人・在原業平ゆかりの地
  • 江戸時代の枯山水庭園「三方普感の庭」
  • 200年を超える枝垂れ桜「なりひら桜」
  • 珍しい鳳輦(ほうれん)型の屋根の建造物

三方普感の庭:高廊下、茶室、御殿に囲まれた「三方普感の庭」は、春にはしだれ桜が天蓋のように咲き誇ります。立った状態、座った状態、寝転んだ状態の3つの視点から眺めることで、異なる表情を楽しむことができます。

なりひら桜:樹齢200年を超える枝垂れ桜「なりひら桜」は、中庭で爛漫に咲き誇ります。その美しさは圧巻で、春爛漫の絶景スポットとして知られています。

十輪寺の桜

塩竈跡と宝篋印塔:在原業平が藤原高子への思いを込めて塩を焼いたとされる「塩竈跡」と、業平のお墓とされる「宝篋印塔」が隣接しています。塩竈跡は恋愛成就、宝篋印塔は歌の才能向上にご利益があると言われています。

十輪寺

イベント情報

  • 5月28日:業平忌三弦法要
  • 6月第3日曜日 13:00:声明と三弦を聞く会
  • 8月23日 10:00:本尊地蔵尊秘仏ご開帳
  • 11月23日 13:00:塩がま清めの祀り

アクセス方法

  • 阪急バス「小塩」下車、徒歩1分

まとめ

平安時代の風雅な美しさを現代に伝える十輪寺は、京都西京区の隠れた観光名所です。趣ある庭園、見事なしだれ桜、歴史的な建造物が織りなす空間は、訪れるものに平安絵巻の世界への扉を開きます。歴史と美が融合した十輪寺で、静かなひとときをお過ごしください。