京都最古の禅寺、「千本釈迦堂」の魅力に迫る

千本釈迦堂

禅くん
京都市上京区に佇む「千本釈迦堂」は、13世紀に創建された歴史ある真言宗智山派の寺院です。
京くん
国宝の本堂をはじめ、多数の重要文化財級の仏像が安置されており、
京都観光において欠かせない見どころの一つとなっています。

千本釈迦堂とは?

千本釈迦堂は、鎌倉時代初期に義空上人によって開創されました。当初は三宗併行の霊場として栄えましたが、応仁の乱などの災難により多くの堂宇を失いました。現在唯一残る本堂は、京都最古の仏堂遺構として国宝に指定されており、見事な禅宗建築を今に伝えています。

基本情報

正式名称大報恩寺(だいほうおんじ)
通称名称千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)
ご利益諸病封じ、福徳円満
営業時間9:00~17:00(本堂・霊宝殿は16:30)
入場料境内:無料
本堂・霊宝殿:一般 600円・高大学生 500円・小中学生 400円
駐車場なし
所在地〒602-8319 京都府京都市上京区溝前町1034
TEL075-461-5973

特徴・見どころ

  • 13世紀建築の国宝本堂
  • 快慶作の十大弟子立像など重要文化財の宝庫
  • 春は阿亀桜、冬は大根焚きなど多彩な年中行事

本堂を彩る仏像は圧巻の一言です。本尊の釈迦如来坐像は創建時のものとされ、行快の作。左右に並ぶ快慶作の木造十大弟子立像は、その精緻な造形美で有名です。霊宝殿には、定慶作の六観音菩薩像をはじめ、銅像誕生釈迦仏立像、千手観音立像など、見事な仏像が多数展示されています。 境内には、「おかめの像」がひっそりと佇んでいます。大工の棟梁の妻「おかめ」が本堂建立に尽力したという故事にちなみ、福をもたらす神として信仰されています。本堂前には「阿亀桜」と呼ばれる美しいしだれ桜が咲き誇り、春爛漫の風情を演出します。

千本釈迦堂
千本釈迦堂

イベント情報

大根焚き

毎年12月7~8日には「大根焚き」が行われます。この行事は、大晦日に食べる大根を炊き上げ、諸病封じを祈願するもの。境内が焚き火で照らされ、お大根や甘酒が振る舞われ、心温まる光景が広がります。

アクセス方法

  • 千本釈迦堂へのアクセスは、JR京都駅から市バス50番に乗車し、「上七軒」バス停下車、徒歩約3分です。

まとめ

京都最古の禅寺「千本釈迦堂」は、歴史的建造物と貴重な仏像、そして多彩な年中行事が楽しめる魅力的な観光スポットです。京都旅行の際は、ぜひ訪れてその魅力を体感してください。歴史と美が調和するこの場所で、心に残るひとときをお過ごしください。